プロの目から見たアドバイス集

こちらでは、快適カーライフのための “ちょっとした情報” や “くるま豆知識” をご紹介します。
 

小さな車体キズの修理方法

「本格的な板金塗装をするほどではないが、ボディの小さなキズを自分で何とかしたい」にお応えします。ここでは2つの方法をご紹介します。

1.コンパウンドとタッチペン

コンパウンド(磨き剤)とタッチペン(少量の車体用塗料)を使った方法です。

 

✨ポイント✨
まずは、キズを磨きます。私たちは専用のコンパウンド(磨き剤)を使いますが、なければ一般家庭にある台所用などのクレンザーを使うことができます(できるだけキメが細かいものがいいです)。最初は少量で試してください。

色を塗りたい場合は、タッチペン(少量の車体用塗料)を使いましょう。車体の色番号はドア・ボンネットを開けたところ等に表示されていますので、同番号のタッチペンをカー用品店やホームセンターで購入してください。これも、よく振った上で、最初は少量ずつ塗ってください。

※写真のクレンザー、タッチペンは、あくまでも一例です。当社推奨品の意味ではありません。

2.クリア補修

黒色ボディの浅い小さなキズを目立たなくする方法です。クリア(透明)の塗料を使います。

 

✨ポイント✨
まずはキズの状態を確認します。水でキズを濡らしてみて、目立たなくなるキズならば対応が可能です。つまり、鉄板(バンパーならば樹脂)まで達していない「浅いキズ」であることを確認してください。

次に、カー用品店等のタッチペンコーナーでクリア(透明)の塗料をご用意ください。キズ周辺をきれいにした上で、このクリアのペンでキズだけを塗るようにしてください。


①これが「クリア」塗料です
 

②バンパーの浅いキズです
 

③まずは同色の塗料で塗ってみます
 

④同色塗料だと盛り上がってしまいます
 

⑤今度はクリアを塗ってみます
 

⑥ほとんど目立たなくなりました
 

⑦ただ、角度によってはキズが分かります
 

⑧立ててみました。キズは目立ちません
 

このようにクリアで補修すると、ボディと同色のタッチペンよりもキズが目立ちにくくなります。
※浅いキズであることが条件です。光の加減、見る方向によってはキズが見えることをご確認・ご了承ください。
 

タイヤの空気圧チェックを!

空気圧は自然に減少します

タイヤの空気圧は2ヶ月間で約0.4kg/cm2、自然に減少します。空気圧減になると、タイヤの接地面積が増え、燃費も約4%ダウンとなります。タイヤからは、時間の経過とともに空気が少しづつ漏れていきます。暑い時に正常値でも空気の密度が高いため、気温の低下とともに密度が低くなり、空気が減少するということもあります。

タイヤトラブルの原因に

「空気圧」は少なすぎても多すぎても、クルマの安定走行に大きく影響します。

◆空気圧が少ない場合◆

●高速走行した場合、スタンディングウェーブ現象(タイヤが著しく変形)を起こし、破裂することがあります。
●タイヤがたわむことで、コーナリング性能が悪くなります。
●接地面積が増えることで、磨耗が早くなり、燃費が悪くなります。
●タイヤがホイールから外れることがあります。

◆空気圧が多い場合◆

●タイヤがバウンドしやすくなり、路面の凹凸を直に受け取ることで、乗り心地が悪くなります。
●タイヤの接地面積が低下することで、走行性能が悪くなります。
※タイヤは、2~3倍の空気圧を入れても破裂しないよう設計されています。

指定空気圧とは

タイヤ空気圧の正常値は、タイヤやその車種によって決められています。それを「車両指定空気圧」と言います。運転席側のドアを開けた部分等に、その値が貼ってあります。

2ヶ月に1回、定期的なチェックを

タイヤは適正な空気圧を維持することで、本来の性能を最大限に活かすことができます。タイヤ本来の性能を最大限に活かすことはトラブルや事故防止だけでなく、乗り心地や燃費の向上にもつながります。
松原整備センターのタイヤラウンジでは、愛車の「空気圧チェック」をいつでも無料で承ります。当社では「空気圧チェックシート」でお客様のタイヤ状態と燃費状況をお調べします。

定期的なタイヤの点検で、安全・快適カーライフを!
 

エンジンオイルの定期交換を!

エンジンオイルは劣化・減少します

自動車のエンジンを守っている「エンジンオイル」。エンジンオイルが劣化・減少すると、燃費が悪くなったり、エンジン損傷の原因となる可能性があります。定期的な交換が必要です。

エンジンオイルの役目

エンジンオイルはこんな役目を果たしています。

・「エンジン内部の冷却」
・「ピストンとシリンダー間の微細な隙間の補填剤」
・「ピストンやシリンダーなどの各部品の潤滑剤」
・「ターボチャージャーの冷却・潤滑剤」(ターボ車の場合)
※なお、バイクなどの2サイクルエンジンでは、エンジンオイルは燃料のガソリンと混合され、減少していきます。

つまり、エンジンオイルが劣化・減少すると、エンジンの冷却ができなくなり、各部品が直接接触することにより、最悪の場合、エンジンそのものが破損してしまうのです。破損にまで至らなくても、燃費が著しく悪化し、余計な燃料費を使うことになります。

エンジンオイルの交換時期

エンジンオイルは走れば走るほど減っていきます。また、あまり走らない場合でも時とともに酸化していき、劣化します。車種や走行距離にもよりますが、よく走る方ならば3~4ヶ月に1回、日頃乗らない方でも少なくとも年1回はチェック・交換するようにしてください。当店では、交換時期の目安として、走行距離5000㎞ごとのオイル交換をお勧めしています。

マエダのオイル交換は年間定額制!

年間定額制のオイル交換サービス「M’sカード」は絶対お得!5000㎞ごとのオイル交換もこれで安心です!

【年会費】 ※オイル代・工賃込み
普通車・1BOX:5500円(税込)
軽自動車:4400円(税込)
ディーゼルDL-1車:6600円(税込)
※2022年9月1日より、M’sカード年会費を改定させていただきました。

年間3~4回交換される方は、絶対お得です!ご入会はいつでもOK。有効期限はご入会日より1年間です。
「M’sカード」のお申し込みは、お気軽に当店スタッフへ。
 

オートマチックミッションオイル

エンジンオイルより長持ちしますが、寿命はあります

オートマチックミッションオイル(ATF)の主要な機能は、

「エネルギーの伝達機能」
「潤滑機能」
「熱媒体機能、冷却機能」等です。

AT車は、燃費やシフトフィーリングの良さが非常に重視されています。これらの機能を満足させるため重視されるオイルの性能は「粘度」「摩擦特性」です。ATFが劣化してくれば新車時のような性能が出せなくなります。

オートマチックミッションオイルは、50000km~60000kmでの交換をお勧めします。交換の必要はないと言っているメーカーもありますが、永久に交換不要という訳ではありません。ATFの定期交換はした方が良いと考えます。
 

ブレーキオイル

安全のためにブレーキオイルを交換しましょう

ブレーキオイルの定期交換推奨時期は、どのメーカーも全て同じです。

・乗用車、貨物「初回3年、以降2年毎」
・事業用車「毎年」
エンジンオイルのように距離ではなく、期間で交換を推奨しています。

ペーパーロック現象

ブレーキの配管に気泡が発生し、ノーブレーキ状態(ブレーキが効かない)になる現象です。
主な原因は “吸湿性” というブレーキオイル自体の特性によります。1日、2日、1年、2年と使用する期間の長さに比例して、少しずつ空気中の湿気がブレーキオイルに溶け込みます。ブレーキオイルに水分が混入すると、沸点が低くなり、約100度で沸騰します。長い坂を下る場合など頻繁にブレーキを使うような条件下では、ブレーキオイルの温度が150度近くになる事があります。ブレーキオイルが沸騰すればブレーキオイルは気化し、配管内に気泡が発生します。

ペーパーロックにいたるケースは万にひとつかも知れませんが、安全のためにブレーキオイルを交換しましょう。